活用事例集

HOME > 情報発信 > 活用事例集 > テーラーメイドランニングシューズデザイン

活用事例集一覧へ戻る

テーラーメイドランニングシューズデザイン

 内閣府SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)により、IoTを活用してランナー個人の身体や運動特性にあったランニングシューズをデザインするシステムを構築しました。今回開発したデザインシステムはシューズ以外にも、個人の特性にあった身体に装着する製品の開発への展開が考えられます。


ランニング時の接地方法選択画面

IoTを利用したランニングシューズデザインシステム

 「ユーザがインターネットを通じてランニングシューズのデザインに参加する(ユーザと供給者との共創)」を目的に、IoTを利用したランニングシューズデザインシステムを構築しました。ユーザがスマートフォンのカメラ機能を使って足の長さや幅、高さなどを計測し、そのデータをインターネット経由でサーバに送信し、足の3次元モデルを生成し(3次元生成技術は産総研による開発)、ユーザのスマートフォンに送り返すことで、自分の足モデルを見ることができます。この足モデルに基づいて自分の足に合ったランニングシューズを選択する…というコンセプトです。


スマートフォンのカメラ機能を使って足を採寸し、3次元足モデル(足型)生成

 また、ランナーの走行時の足挙動データを収集し、解析してユーザにその結果を返す「走行測定アプリ」も開発しました。足先に取り付けた慣性センサ(IMU センサ)のデータから「走行時の接地パターン」を容易に判別可能な機能も実装しました。ランナーのランニングシューズにIMU センサを装着し、携行したスマートフォンに取得したデータをブルートゥース通信し、ホスティングサーバに送ります。ホスティングサーバに送られたデータはセンターサーバ上の足接地パターン自動解析プログラム(産総研が開発担当)によりデータ処理され、その結果得られたランナー固有の走行状態を再び、ランナーのスマートフォンに返す…という流れです。


IMUセンサ機能を活用して走行時の着地パターンを自動判定し、走法にあったソールを選択

開発年度
事業、研究名 IoT活用技術
お問合せ先 兵庫県立工業技術センター
技術企画部 後藤 泰徳
生産技術部 平田 一郎

IoT(Internet of Things) 、テーラーメイドシューズ