活用事例集
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かちん染革
古来より、姫路地域で行われていた天然染料である藍による染色は「かちん染め」と呼ばれていました。今では後継者もなく、途絶えかけています。そこで、かちん染の掘り起こしとともに環境にも優しい藍を使って、しっとりと、清々しいジャパンブルーの革を開発しました。
藍染めした革
革の藍染め
pHが4~5である革をpH10以上の藍液に漬けることによって、革や藍液に傷害の出ることが心配されました。
そこで、藍染めによる革への影響とその対策および開発革による商品試作について共同研究しました。
藍液に繰り返し浸漬したところ革中の油分が若干抜ける問題が生じました。また、染めた革の染色堅牢性が通常の化学染料で染色した革と比較し、低いことがわかりました。
藍染め革の再加脂と仕上げ
藍液のph変化による液中有用微生物への傷害による藍液劣化は、浸漬革の量を少なめに調整することによって防止できました。油分低下は、革に通常行われる再加脂により、また、染色堅牢性は、素材感を損なわない程度のアニリン調の仕上げによって保護することができました。
革の藍染め
バッグ類の試作開発
手にしっとりとした、清々しい藍色の上品な革ができました。新しい感覚の革として、また、その商品として用途の拡大が期待されます。早速、バッグを試作し、展示会等へも出展し、問い合わせも多く来ています。現在、最大のネックとなるのは量産ができないことで、今後の課題です。
開発商品は、姫路特産の製品として西播地域地場産業振興センターで販売する予定です。
試作したバッグ
開発年度 | 平成23年度 |
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事業、研究名 | 皮革技術(共同研究) |
お問合せ先 | ■(財)西播地域地場産業振興センター 姫路市南駅前町123 Tel.079-289-2832 Fax.079-289-2834 http://www.jibasan.or.jp |
■兵庫県立工業技術センター 皮革工業技術支援センター 桑田 実 |