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のじぎく兵庫国体 オリジナル炬火トーチの開発

のじぎく兵庫国体 オリジナル炬火トーチ「はばタントーチ」の開発

 のじぎく兵庫国体・のじぎく兵庫大会(平成18年秋開催)で用いられた炬火トーチの製作に、工業技術センターで開発した“迅速鋳造製品製造技術”を活用し、マスコットキャラクター「はばタン」をあしらったオリジナル炬火トーチを開発しました。


国体オリジナル炬火トーチ

のじぎく兵庫国体・のじぎく兵庫大会の開催

 平成18年秋に開催された「のじぎく兵庫国体・のじぎく兵庫大会」では、県下10の地域で採火した「炬火」を、オリンピックの聖火リレーのように、県下各市町内でリレーし、開会式当日炬火台へ点火されました。
 この炬火リレーおよび国体開・閉会式で用いられた炬火トーチを、兵庫県独自のトーチとして作製するため、兵庫のじぎく国体局、県立工業技術センター、県立篠山産業高校による共同プロジェクトのもとで開発に取り組みました。

迅速鋳造品製造技術の活用

 トーチホルダー部のデザインや素材の検討のため、当センターが開発した独自の鋳造製品製造技術を用いて試作しました。この技術は、3次元CADを利用したデザイン製作から精密鋳造までを迅速に行うことのできる鋳造品製造技術(平成17、18年度製品化事例集に掲載)で、デザイン設計からアルミ合金鋳物製トーチホルダーの製作までを5日間で行うことができました。


トーチホルダー試作品例

オリジナル炬火トーチの製作

 さらに、朝日アルミニウム(株)(明石市)の技術協力のもと、薄肉鋳造技術を用いてより一層の軽量化を図り、トーチホルダー部分に大会マスコット「はばタン」をあしらったオリジナル炬火トーチを完成させました。
 このトーチは、長さ65cm、重さ720gで、基準としたプラスチック製のトーチホルダーを用いた市販トーチ(760g)より40g軽くすることができました。
 これまでの国体先催県では、トーチそのものをオリジナルに製作したところは無く、また、ホルダー部の材料にアルミニウム合金鋳物を採用するのも今回が初めてです。
なお、トーチホルダー部は、当センターの試作データをもとに朝日アルミニウム(株)が量産、トーチ本体は、県下17の工業高校の生徒が工作実習の一環として作製し、約400本の炬火トーチを提供することができました。

開発年度 平成18年度
事業、研究名 材料技術(プロジェクト事業)
お問合せ先 ■朝日アルミニウム株式会社【技術協力、量産】
兵庫県明石市貴崎5丁目9-19
Tel.078-923-5577 
Fax.078-922-2181
http://www.asahial.co.jp
■兵庫県立工業技術センター
技術企画部 兼吉 高宏、富田 友樹
材料技術部 柏井 茂雄
ものづくり開発部 後藤 浩二、後藤 泰徳、平田 一郎