活用事例集
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新感覚の柔らかいネイルチップ
ゴムのように軟らかく、プラスチックのように簡単に加工できる熱可塑性エラストマーをネイルチップ(付け爪)の素材として採用したことで、折れにくく、爪の形に容易にフィットし、ハサミでカットできる新しいネイルチップを開発しました。
はさみでのカットが容易
ネイルチップの問題
ネイルチップは、プラスチック製の爪に貼り付ける付け爪で、近年、女性のファッションアイテムとして人気があります。
市販のチップは、爪に合わせて大きさやカーブなどを整える必要があり、加工が困難でした。また、装着中に指先をぶつけると折れたり割れたりする場合がよくあり、皮膚に当たって痛みがあるなどの問題を抱えていました。
そこで、柔らかくて弾力性のある素材を用いたネイルチップの開発支援を行いました。
熱可塑性エラストマーの活用
熱可塑性エラストマーは、常温ではゴムの特色を持ちますが、高温では熱可塑性プラスチックと同様、軟化して圧縮、押し出し、射出などプラスチック加工機で容易に成形できます。成形時間が短く、リサイクルが可能です。
熱可塑性エラストマーの特性
新感覚ネイルチップの開発
開発したネイルチップは、従来品と同様の機能と適度な柔らかさをもっています。皮膚に当たっても痛みが少なく、割れたり折れたりする心配もなくなり爪の形にフィットしやすくなっています。また、長さや形の細かな調節をハサミだけで簡単に行えます。さらに、熱可塑性エラストマーを用いたことで成形加工時に生じる不要部分を再利用でき、環境性・経済性にも優れています。このネイルチップは、新聞、専門雑誌でも紹介され、大手雑貨店、ドラッグストアなどで販売されていました(現在は入手できません)。
細かなペインティングが可能
開発年度 | 平成18年度 |
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事業、研究名 | 材料技術(技術指導) |
お問合せ先 | ■Yellow purple(イエローパープル) |
■兵庫県立工業技術センター 技術支援部 長谷 朝博 環境・バイオ部 吉田 和利 |