活用事例集
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ガラス繊維強化ナイロン樹脂を用いた木造家屋用補強部材
背景、目的
木造家屋に対する耐震性向上のための補強部材は、これまで、構造用圧延鋼材(SS400)等の金属製のものが主流になっていました。しかし、金属製の補強部材では、高温多湿が要因となる錆の発生、高熱伝導率による木材の腐朽菌や白蟻の原因となる結露の発生、比較的重量があるなど、種々の問題が生じていました。
本研究では、金属材料に比べ、錆および結露等が発生せず、軽量な複合材料であるガラス繊維強化ナイロン樹脂を用いて、木造家屋用補強部材を開発しました。
成果、製品化状況
複合材料中のガラス繊維の含有率および補強部材の形状を変化させたいくつかの試作品の静荷重試験を行い、本製品の実用に適するガラス繊維の含有率および補強部材の形状を実験的に求めました。その結果、試作品は従来の補強部材(SS400製)と同等の強度が得られ、下の写真に示すような形状の補強部材の開発に成功しました。本製品の木造家屋への取付け位置を下図に示します。
本製品は、共同開発事業者である(株)メノガイアのホームページで紹介され、耐震用部材として市販されています。
木造家屋用補強部材
開発年度 | 平成15年度 |
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事業、研究名 | 技術相談に基づく開発 |
お問合せ先 | 技術移転先企業:(株)メノガイア |
兵庫県立工業技術センター 野崎 峰男 |