活用事例集
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鉛フリーはんだによるろう付け継手を用いた圧力計
背景、目的
圧力計の主要部品であるブルドン管と主管は、主に鉛系はんだを用いたろう付けによって製造されています。しかし、EU(欧州連合)の有害物質規制による電気的接合用の鉛系はんだの全廃(2006年)に伴って、ろう付け用の鉛系はんだも使用規制の対象となりつつあります。今後、地球環境保護の観点から、ろう材が鉛系はんだから鉛フリーはんだへ加速的に転換されると予測されます。
ろう材の鉛フリー化に対応するため、鉛フリーはんだを用いたブルドン管と主管のろう付け部の強度を実験的に検討し、同材によるろう付けを用いた圧力計を開発しました。
成果、製品化状況
ブルドン管と主管のろう付け強度を測定するため、当センターで提案した試験方法に基づき、ろう付けした試験片の引張試験を実施しました(下図)。試験片は、ろうおよびフラックスの材質の組み合わせとろう付け温度を変化させたものを用いました。その結果、鉛フリーはんだのろう付け試験片の引張強度は、鉛系はんだのものより高くなることがわかりました。
本製品は、環境にやさしい製品としてすでに販売されています。
ろう付け部の強度試験
鉛フリーはんだによるろう付け継手を用いた圧力計
開発年度 | 平成16年度 |
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事業、研究名 | 企業との共同研究 |
お問合せ先 | 東洋計器興業(株) |
兵庫県立工業技術センター 野崎 峰男 |