活用事例集
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クラッシュ加工技術による先染織物の新商品開発
背景、目的
産地独自のオリジナル織物の開発が要求されています。このような中で、産地の企業が取り組みにくい課題について、研究開発を継続的に行っています。オリジナル技術の開発は、簡単なものではなく、時として、失敗から生まれることもあります。
この”クラッシュ加工”も、失敗から始まりました。別の目的を持って創った織物ですが、目的は達成できず、部分的に糸が動いてしまい、ふにゃふにゃの織物が出来ました。
この織物をデザイナーに見せたところ,”これ、使ってみたい!”。この一言で、”クラッシュ加工”の開発が一気に進みました。
写真1は、開発した”クラッシュ加工織物”で、写真2、3は、その縫製品です。薄い織物に、よこ糸を動かすクラッシュ加工技術を使って仕上げました。
写真1 クラッシュ加工織物
写真2 播州織ファッションショー
写真3 上田学園プレタポルテ展(2006)
成果、製品化状況
試作品をジャパンテキスタイルコンテスト(一宮市)に出品し、”エクスポ・フィル賞(グランプリ)”を受賞。この他テキスタイルコンテスト、展示会に出品し、高い評価を得ています。平成17年3月の播州織総合素材展(東京:恵比寿)でデザイナーとジョイントし、ファッションショーで発表しました。現在、複数の地元企業が”クラッシュ加工織物”の受注に成功し、更なる新作の研究に取り組んでいます。”クラッシュ加工織物”が、ブームになる日も近いかもしれません。
開発年度 | 平成17年度 |
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事業、研究名 | 共同研究 |
お問合せ先 | 播州織工業協同組合、上田安子服飾専門学校 |
兵庫県立工業技術センター 古谷 稔 |