活用事例集
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多品種小ロット織物生産システム「アレンジワインダー」
背景、目的
織物を製造する場合、織物密度などにより変化しますが約5000本のたて糸を並べる工程が必要です。その後、糊付、経通し、織布の工程を経て織物となります。配色が異なるごとにこれらの工程が必要でロットが小さくなっても手間はかわりません。多品種小ロット、短納期対応が常に求められる中、大きなコストと時間を要しているのが現状です。
成果、製品化状況
開発システムは、装置本体とデータ作成および通信などを行うPCから構成されています。織物の企画設計情報およびたて糸準備工程に応じたデータをあらかじめPCで作成します。そして糸の選択(最大9種類)、糸繋ぎ、測長および巻き取り工程を経て巻き取りパッケージを作成し、複数の織物を一度に製造可能とします。また、アレンジワインダーは、ユーザが意図するデザイン性豊かな糸づくりもでき、独自の織物づくりに実用化されています。
本システムは、播州織を中心に和歌山のニット産地など国内企業始め、ポルトガルなどヨーロッパの企業へも導入され、現在、約50台稼働しています。
下図の左はポルトガルの企業での稼働状況、右はポルトガル語に対応したデータ作成テーブルです。
なお、開発システムは、昨年(平成17年)「第1回ものづくり日本大賞」の「内閣総理大臣賞」を受賞しました。
受賞メダル
ポルトガルの企業での稼働状況(4台)
データ作成テーブル(ポルトガル語)
開発年度 | 平成12年度〜17年度 |
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事業、研究名 | 企業との共同研究 |
お問合せ先 | (株)片山商店 |
兵庫県立工業技術センター 藤田 浩行、古谷 稔 |