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丹波栗を使用したリキュール

背景、目的

 丹波地方には、まつたけ、黒豆、栗などに代表される地域特産品が多数存在し、これらを利用した新商品開発を通じて産業の振興が図られています。一方、近年アルコール飲料の消費量が頭打ちとなり、新規な市場開拓のために酒造業界は新たな特徴を持った新商品開発が求められています。
 そこで、丹波の地域特産品の用途開発と酒造業界の技術支援を行うために、特に女性をターゲットにして丹波栗を使用したリキュールの開発に取り組みました。

成果、製品化状況

 栗を原料に発酵させてアルコール飲料を製造するためには、栗デンプンを麹の酵素で分解する必要がありますが、通常の原料処理では栗デンプンが分解されませんでした。そこで栗エッセンスを調製し、これを用いてリキュールを製造することにしました。
 栗エッセンスはベースのお酒と混合した際に混濁を発生させます。この混濁発生を抑えるためにエッセンス調製条件、ベースのお酒に対する混合割合、製成条件などを検討した結果、栗の風味豊かなリキュールが開発することができました。
 篠山市観光物産館などで販売されており、篠山を代表する贈答品として定着しています。


栗を使用したリキュール「マロン・デ・キッス」

開発年度 平成12年度
事業、研究名 中小企業中堅技術者養成事業
お問合せ先 鳳鳴酒造㈱
兵庫県立工業技術センター
井上 守正、毛利 信幸