活用事例集
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ゴルフアイアン形状のデジタルデータ化
背景、目的
ゴルフアイアンは特殊な形状をしており、2次元の図面では表現できない箇所ができてしまいます。そのため共栄ゴルフ工業(株)では、図面化できない箇所は手で削ったマスターモデルの形状を使用して製品を製造していました。この方法で造られたゴルフアイアンは図面化されていない箇所があるため、形状の再現性が難しく、金型が傷んでしまうと同じ形状のモデルの作製が困難になってしまいます。
この問題を解決するため、ゴルフアイアンの形状をデジタルデータ化し、図面化できない形状を管理する方法について研究を行うことになりました。
成果、製品化状況
最初に、3次元測定器による既存モデルの形状測定を行いました(図1)。しかし、測定されたデータは単純な測定点の集合でしかなく、製品開発に活用するためには3次元CADで編集可能なデータを作成する必要が生じました。
そこで、測定した形状データからエッジラインや曲面形状などに分割したデータを作製し、それらの形状を3次元CADに取り込みトレースしました(図2)。その結果、既存モデルのデザイン修正も容易となり、重心位置もシミュレーションできるようになりました。さらに、既存のゴルフアイアン形状を用いた新たな製品開発が可能となりました。
現在、この手法により開発したモデルデータをもとに、製品開発から金型作製まで一貫した製品開発システムの構築に向けた研究を進めています。
図1 3次元測定器で形状を測定
図2 3次元測定器データからデザイン修正までの流れ
開発年度 | 平成16年度 |
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事業、研究名 | 共同研究 |
お問合せ先 | 共栄ゴルフ工業(株) |
兵庫県立工業技術センター 平田 一郎、兼吉 高宏、後藤 泰徳 |