活用事例集
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1/fゆらぎを用いた人に優しい彫刻
背景、目的
川のせせらぎ、高原をそよぐ風、バッハやモーツアルトが作曲した音楽は人にとって心地よいものです。これらの音の大きさや風の強さの時間的変化を周波数分析してみると、1/ fでゆらいでいることがわかっています。一般的に1/ fゆらぎは人に馴染むゆらぎであると言われています。このようなことから、このゆらぎを工業製品に応用する試みも数多く行われてきました。例えば、扇風機の風速や暖房機の温度制御などがあります。また、衣服や包装紙においては、模様の大きさや配置を1/ fゆらぎでデザインしたものがあります。当センターでは、このような1/ fゆらぎを、機械と人をより良く繋ぐヒューマン・インタフェース技術の一つとして応用化に取り組んできています。ゆらぎに関する技術相談から、1/ fゆらぎ取り入れた彫刻の制作を支援しました。
成果、製品化状況
彫刻の形状へ1/ fゆらぎを取り入れるのにあたり、コンピュータを用いて1/ fゆらぎの数値データを作成しました。彫刻家の梶滋氏が、この数値データをもとに3次元の外形位置に反映させ、彫刻を制作しました。触ることを前提にした彫刻「ゆらぎの棒」は平成16年に東京都美術館や京都市美術館に展示され、来館者の皆様から「優しい気持ちになる」や「癒される」といった感想をいただきました。
「ゆらぎの棒」幅240cm
「ゆらぎの輪」50×50cm
「四季のゆらぎ」20×20cm
開発年度 | 平成13~15年度 |
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事業、研究名 | 技術支援 |
お問合せ先 | (財)二紀会 梶 滋 |
兵庫県立工業技術センター 才木 常正 |