活用事例集
活用事例集一覧へ戻る
クラッシュ加工技術による先染織物の新商品開発
背景、目的
西脇を中心とした播州織産地では、中国や東南アジアの製品との競合から脱却するために、産地独自のオリジナル織物やオリジナル技術の開発が要求されています。
オリジナル技術の開発は、簡単なものではありませんが、時として、失敗から生まれることもあります。この“クラッシュ加工”も、失敗から始まりました。別の目的を持って作った織物ですが、部分的に糸が動いてしまい、“ふにゃふにゃ”の織物が出来ました。
この織物を見せたデザイナーの「これ、使ってみたい!」の一言で、“クラッシュ加工”の開発が一気に進みました。
成果、製品化状況
図は開発した“クラッシュ加工”で創った織物とその縫製品です。
試作品をジャパンテキスタイルコンテスト2004に出品し、専門家の求評を受けたところ、“エクスポ・フィル賞”を受賞しました。また、JCテキスタイルコンテストに出品し、2点が入賞、展示されました。
平成17年3月の播州織総合素材展ではデザイナーとジョイントし、ファッションショーで発表したところ高い評価を得ました。
現在、複数の地元企業が“クラッシュ加工”を使った織物の受注に成功し、新作の試作に取り組んでいます。
クラッシュ加工織物
縫製品
開発年度 | 平成16年度 |
---|---|
事業、研究名 | 共同研究 |
お問合せ先 | 播州織工業協同組合 |
兵庫県立工業技術センター 古谷 稔 |