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亜臨海水による皮革副産物の処理技術

研究の背景

 皮革製造過程で排出される副産物および廃棄皮革製品の多くにはクロムが含まれており、これらを焼却すると毒性の6価クロムが生成します。そこで安全で安価な処理技術が求められており、我々が検討している亜臨海水処理技術は高温高圧の水で分解する技術で、皮革副産物の場合生成物は蛋白質、ペプチドおよび水酸化クロム沈殿物となります。現在これらの利用を進めています。亜臨海水処理の特徴は以下の通りです。
 1.水だけで処理が可能で、環境に優しい。
 2.反応が速やかである(数秒以内)。
 3.革中のクロムを回収することができ、鞣剤としてリサイクルできる。蛋白質分解物(ペプチド等)は工業用材料として利用できる。

研究成果と製品化事例

 1.クロム沈殿物は鞣剤として製革工程でリサイクル。
 2.ペプチド、蛋白質は工業用材料としての利用を研究中。


処理例

開発年度
事業、研究名
お問合せ先 皮革工業指導所
原田 修、隅田 卓