活用事例集

HOME > 情報発信 > 活用事例集 > 非クロム系鞣製技術の実用化研究

活用事例集一覧へ戻る

非クロム系鞣製技術の実用化研究

研究の背景

 製革工業では鞣し工程でクロムを使用しており、排出される排水及び汚泥、縁裁ち屑の処理あるいは二次加工メーカーから排出される裁断屑の処分等の公害問題を解決する必要に迫れています。
 本研究では、クロム革に替わる非クロム鞣製技術の実用化に産学官の三位一体で取り組んでおり、実用試験で製造した非クロム革から紳士靴を試作し、着用試験を実施しました。

研究成果と製品化事例

 非クロム靴用甲革は皮革企業3社で通常の石灰脱毛した皮をアルデヒド、植物タンニン、合成タンニン及びアルミニウム鞣剤等を用いて、ソフト甲用革を調製し、靴メーカーが紳士用短靴を作製しました。試験者は無作為に234人を抽出し、試験履きを実施して、クロム革靴との比較試験を行いました。その結果はクロム革靴と差がなく、商品として十分対応できるとの評価でした。


着用前の写真

開発年度
事業、研究名
お問合せ先 皮革工業指導所
有馬 純治、岸部 正行、隅田 卓、角田 和成