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型押し技術を応用した繊維素材の製品化

織物への金型型押し加工

 布への金型型押し加工技術を探究する中で、細番手の超高密度織物(阪上織布(株)製)とのマッチングにより、天然皮革と見分けがつかない繊維素材ができます。
 天然皮革と比べ、1/2~1/3と軽量で、通気性があり、効率的に裁断でき洋服工場での縫製が可能な繊維素材です。

織物への金型型押し加工の問題点

 高度な表現の繊維素材製造技術です。高感性な表現力に高い評価を得ていますが、服地への展開では、柔軟性(着心地感)が、鞄や椅子張り(天然皮革・人工皮革代替)では、型の耐久性(洗濯、摩擦)が要求されています。

金型型押し加工繊維素材の展開

 展示会等では多数の引き合いがあり、用途ごとの要求性能(耐久性、風合いなど)を考慮しつつ製品開発に取り組んでいます。


天然皮革と見間違う繊維素材
金型型押し:大喜皮革(株)
デザイン:神戸ファッション専門学校

金型レス押し加工

 凸・凹を持つ多様な型材で型押し加工が可能な表面加工技術で、表面変化が付け難い伸縮性素材や極薄生地への対応が可能です。
加工前の織物表面と比較して、エンボスの効果の凹・凸や糸の扁平が視られ、凹凸や光沢の変化による文様を織物表面に付加する斬新な加工技術です。

金型レス型押し加工の問題点

 多種多様な素材への対応が可能で、多様な凹凸表面の型材が使用でき、繊細な表現力が魅力です。押された凹凸の耐久性(摩擦、洗濯)や熱による変形を憂慮する方もありますが、製品評価等の対応法を検分しています。

金型型押し加工繊維素材の展開

 デザイナや専門学校、異業種交流にも取り組み、サンプル作成を通じて斬新なデザインの型押し繊維素材を探求しています。


カラー on ノーカラージャケット
金型レス型押し:オーヨン(株)
デザイナ:米田年範 by ATENOY

開発年度 平成24年度
事業、研究名 製品製造技術(共同研究)
平成24年度重点領域研究開発事業
お問合せ先 ■大喜皮革株式会社
姫路市花田町高木280
Tel.079-282-0055 
Fax.079-282-0326
http://www.tanner-works.com/
■オーヨン株式会社
神戸市兵庫区和田山通1-2-25 A-104
Tel.078-651-1780 
Fax.078-651-1781
http://delitte.jp/what.html
■兵庫県立工業技術センター
繊維工業技術支援センター 古谷 稔