伸縮式つり下げ避難はしご

総務大臣が定める避難設備の型式認承に合格

　災害時等に緊急避難用具として使用する伸縮式つり下げ避難はしご（以下、はしごと略す。）を開発しました。はしごは、その上部に付属したフックを住宅2階の窓枠に掛け、自重で伸長させて使用するものです。はしごの製造工程を再検証し、また使用強度を実験及び解析的に評価した結果、総務大臣が定める避難設備の型式認承に合格しました。

伸縮式つり下げはしご（収納時）

はしごの使用強度を実験と解析により評価

　実験では、支柱部の引抜き試験、ステップ部の曲げ試験及び各部品から切出した試験片の引張試験を実施し、各部品の耐荷重を評価しました。また、解析では、機械設計法に基づき使用荷重に対する各部品の安全率を算出しました。これらの評価結果から、はしご使用時のたわみは極めて小さいことが明らかとなり、使用荷重に対する十分な安全性を確認しました。

総務大臣による型式承認証

取扱いが容易でより安全な避難はしご

　はしごは、窓枠に取付けた直後、支柱部の直径が異なるパイプ（アルミニウム合金製）がそれぞれ自重で摺動し、使用時の長さになるので、緊急時に容易に取扱うことができます。また、支柱部にパイプを用いているため、縄ばしごや避難用ロープに比べ使用時のゆれ等がほとんどなく、より安全な避難を可能にします。
　今後、ウェブサイトでの受注・販売や住宅メーカー等への販路の開拓を予定しています。

伸縮式つり下げはしご（使用時）