活用事例集
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遠隔操作できるドロップネット方式によるシカ捕獲装置
地上3mの高さに14m四方のネットを張り、その中に餌場を作り、集まったシカを落下させたネットで生け捕りにする装置です。シカの集まり状況を赤外線カメラでとらえ、タイミングをはかり200m遠方の小屋からスイッチを押すと仕掛けがはずれ、ネットは水平を保ったまま落下してシカを生け捕りにすることができます。兵庫県森林動物研究センターと共同開発しました。
ドロップネット方式によるシカの捕獲
背景
兵庫県ではニホンジカが増え続け、農業等への被害が深刻化しています。この対策として、シカの捕獲数を増やし、食用や皮革製品への利用促進が検討されてきました。従来の銃猟捕獲では人手不足により必要な捕獲数を確保できない状況が予想されるため、新たにドロップネット方式によるシカ捕獲法を考案し、その実用化を目指し装置の開発に取り組みました。
ネット落下装置
ネット落下装置は支柱上部に取り付けたワイヤをネットの先に取り付けたリングの輪に通して回転プレートに引っかけます。これでネットは地上3mの高さに水平に保持されます。そして、8個のソレノイドに同時に通電させるとプランジャーが吸引され回転プレートの拘束は解かれ回転します。この動作によりワイヤロープは回転プレートから外れ、ネットは水平に落下します。
開発したネット落下装置の構成
ソレノイドとプランジャーの吸引作用
コントローラ
コントローラはバッテリーとリレー部品で構成されています。遠隔のスイッチ操作により、内蔵バッテリーでネット落下装置のソレノイドを駆動させます。バッテリーは12Vの2輪車用バッテリー2個を直列接続しています。
試作したコントローラの内部
開発年度 | 平成21年度 |
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事業、研究名 | 機械技術(重点領域研究) |
お問合せ先 | 兵庫県立工業技術センター 機械金属工業技術支援センター 永本 正義 情報技術部 松本 哲也 |