活用事例集
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レーザ照射による金属板の曲げ加工製品
開発の背景、目的
機械部品加工業界において、少品種多量生産から多品種少量生産に向けた加工技術の研究開発が、盛んに行われています。金属板の曲げ加工について、多量生産の場合は金型を製作しプレス加工により製作する方法がありますが、少量生産の場合は受注単価が安いと加工する方法がないのが現状で、金型なしで曲げ加工ができる加工技術が、望まれています。
そこで、レーザ照射による金属板の曲げ加工技術を提案し、レーザ加工機の同一加工テーブル上において、金属板の切断と、曲げ加工ができる技術を開発し、企業の技術支援を行いました。
開発の結果、製品化情報
レーザ照射による金属板の曲げ加工技術は、レーザ光を金属板に照射し、熱応力による塑性変形を利用して行う新しい曲げ加工技術です。レーザ光のパワー密度分布は、レーザ発振器の種類によって異なるので、レーザ照射条件を変化させ、レーザ加熱による曲げ加工現象のデータを収集し、曲げ加工に最適なレーザ照射条件を選定しました。レーザ加工機の同一加工テーブル上において、金属板を切断し、最適なレーザ照射条件で曲げることにより、下記の製品開発を行いました。
㈱安良田工業所においては、ステンレス鋼板製スコップスプーンの湾曲部の曲げ加工に、大田産業㈱においては、ステンレス鋼板製展示会用作品の湾曲部の曲げ加工に利用されました。
スコップスプーン ㈱安良田工業所
展示会用作品 大田産業㈱
開発年度 | 平成15年度 |
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事業、研究名 | 経常研究(県単独事業)成果の技術移転 |
お問合せ先 | 技術移転先企業:㈱安良田工業所、大田産業㈱ |
兵庫県立工業技術センター 岸本 正 |