活用事例集
活用事例集一覧へ戻る
多点自動ろう付け装置の開発
背景、目的
ガス器具、水栓器具などの製品は、一箇所に複数のパイプを同時にろう付けして製作します。一箇所に複数のパイプをろう付けすると、割れや空孔などの欠陥が接合部で発生する場合があるため、高度なろう付け技術が必要です。しかし、最近では熟練したろう付け技術者が不足しているため、次のことが問題となっています。
- ろう付け部の品質は作業者によるばらつきが大きく、安定した品質が得られない
- 生産性を上げることができない
- ろう付けにおける作業環境の改善が必要
上記の問題点を解決するため、これまで熟練技術者が行っているろう付け作業を自動化し、安定した品質を持つろう付けを行う多点自動ろう付け装置を開発しました。
成果、製品化状況
多点自動ろう付け装置の開発により、以下のような成果が得られました。
- 接合不良のない安定した高品質製品の製造
- 生産時間の短縮、生産性の向上
- コストの削減
- 操作が簡単、熟練技術者でなくても作業可能
- 作業環境の改善
- 作業者への負担の軽減
多点自動ろう付け装置の開発技術を活かして、さまざまなニーズに対応できるろう付け装置を開発することができます。
自動ろう付けした部品例
多点自動ろう付け装置
開発年度 | 平成15年度 |
---|---|
事業、研究名 | 共同研究 |
お問合せ先 | ㈱岡本製作所 |
兵庫県立工業技術センター 浜口 和也、森山 茂樹 |