活用事例集
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大型平板瓦製造プロセスの開発
開発の背景、目的
淡路瓦業界では、阪神・淡路大震災のダメージが著しく、イメージチェンジが必要となっています。そこで、粘土瓦の軽量化、大型化を計画し、屋根面積当たりの重量の軽減、施工の簡易化、省エネルギー、品質改善による淡路瓦販売エリアの拡大を図ることを目的として大型平板瓦製造プロセスを開発しました。
開発結果、製品化状況
図に示すように、わが国粘土瓦業界では初めての加圧脱水プレス成型法により 540×340mmの大型素地を作製し、ローラーハースキルンによる短時間焼成(約 5 時間)を可能にしました。
大型平板瓦製造プロセスの概要は以下のとおりです。
1.原料自動配合混練設備:原料貯蔵サイロ、ベルト式フィーダ、バッチャスケール
アキシャルミキサー、定量供給機(W3.6×L7.2×H2.7m)
2.自動プレス成形設備:ラム最大加圧出力 4,900kN、最大ストローク 150mm、
金型取付面寸法 W700×1,000mm
3.バッチ式乾燥設備:炉寸法 W7×L11m
炉内台車数 20 台
4.ローラーハースキルン:炉長 40m、炉内幅 1,300mm、ローラピッチ 75mm
この製造プロセスで得られた大型平板瓦 (8 枚/m2)は、従来の粘土瓦(16 枚/m2)に比べて屋根重量が30%軽くなり、焼成に必要な燃料も従来のトンネル窯に比べて 1/3 に削減されました。また、大型平板瓦の吸水率は、3%以下になり、寒冷地向けなどの販売エリア拡大が期待されています。
大型平板瓦製造プロセス
開発年度 | 平成9年度~10年度 |
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事業、研究名 | 技術改善研究、 ものづくり技術強化事業 (全国商工会連合会委託事業) 特定中小企業集積活性化支援事業(国庫補助事業) |
お問合せ先 | 無機材料部 河合 進、石原 嗣生、吉岡 秀樹、山下 満、元山 宗之 |