活用事例集
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高摩擦堅ろう革
開発の背景、目的
近年、革素材は見た目にも、触れてもソフトで自然な触感が主に要求されています。また、消費者からのクレームが最も多い項目として、革製品の摩擦堅ろう度が挙げられます。
ファッション面からの表面特性が要望されるエナメル調やガラス調以外の革表面は、素肌感・自然感が重視されます。反面、そのような革を使用した革製品は使用中に摩擦、水、熱などに対する耐久性が劣る傾向があります。
そこで、塗装膜を薄くし、革表面の仕上げが少ない革の摩擦堅ろう度を改善することにより皮革の品質向上を図りました。
開発の結果、製品化情報
摩擦堅ろう度の改善方法として、ポリアクリロシロキサン(アクリル系又はメタクリル系モノマーとシロキサンのブロック共重合体)を水系のドラム内で染色革表面に含浸させました。また、水性アクリル系ポリマーと架橋することにより、強靱なポリマー強度を得ることができ、毒性の少ないオキサゾリン基含有の水性架橋剤を用い、皮革表面に含浸した場合においても乾燥後の熱処理により皮革の摩擦堅ろう度を改善することができました。
開発年度 | 平成12~14年度 |
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事業、研究名 | 地域中小企業集積創造的発展支援促進事業(国庫補助事業) |
お問合せ先 | 兵庫県立工業技術センター 安藤 博美 |